浦臼町ジビエ処理加工センターと減量化施設視察報告

掲載日:2025.10.01


 9月25日、立憲民主党北海道2025エゾシカ政策対策本部は、浦臼町ジビエ処理加工センターと減量化施設の視察を実施しました。

 冒頭に、施設概要と運営状況について担当職員から説明を受けました。現在は稼働開始前の想定の2倍以上の捕獲されたエゾシカを受入れている状況で、明らかにキャパオーバーしており、人手不足もあって1日当たりの受入数を制限せざるを得ない状況にあるとの事。この他に狩猟者の事前登録状況、エゾシカの捕獲地域分布、捕獲個体数の動向、買取価格の基準策定、減量化施設の運営状況と課題、移動処理車の運用と利用状況などについて説明を受けました。

 質疑では、今後の施設増築の可能性、未利用資源の有効活用、エゾシカ肉の需要動向や部位別のニーズ、受入れ捕獲個体の要件とその対応状況、買取価格のあり方、用途別の作業工程の状況などについて、質問がありました。

 その後、ジビエ処理加工センター並びに減量化施設を2班に分かれて視察。ジビエ処理加工センター(1次処理室、予冷室、2次処理室)、減量化施設、移動処理車について、それぞれ浦臼町役場担当者や指定管理者から説明を受けました。

2次処理室では、吊るされたエゾシカの枝肉の搬入から、抜骨、部位別カット、包装、真空パック、異物検査(X線検査・金属探知)、包装密着(湯煎)、冷却(冷水)、計量、ラベル発行、急速冷凍までの作業工程を実際に行って頂きながら説明を受けました。

 現地視察終了後には、ジビエ処理加工センターから出荷されたエゾシカ肉を活用した浦臼町内の飲食店にて、エゾシカ丼などを実食しながら、浦臼町の政策課題などについても意見交換させて頂きました。道連エゾシカ政策対策本部事務局長・神谷ひろし衆議から「今回の視察を踏まえて、農業被害が深刻な状況を踏まえ、エゾシカ肉の更なる有効活用や循環サイクルの確立に向け、今後の政策議論で反映していく」旨が述べられました。


 なお、今回の視察には、神谷ひろし衆議(北海道10区)、西川まさひと衆議(北海道6区)、かわはらだ英世衆議(北海道12区)、高橋亨道議(函館市)、笹田浩道議(渡島管内)、菅原和忠道議(札幌市厚別区)小林ちよみ道議(千歳市)、山根まさひろ道議(札幌市北区)、清水たかひろ道議(札幌市手稲区)、岡田遼道議(釧路市)の計10名が出席しました。


浦臼町ジビエ処理加工センターと減量化施設視察報告
浦臼町ジビエ処理加工センターと減量化施設視察報告
浦臼町ジビエ処理加工センターと減量化施設視察報告